さどわら 鬼子母神大祭

伝統的な宮崎の三大春祭りは
「生目神社大祭」(目の神様)
「宇納間地蔵尊大祭」(火伏せのお地蔵様)
そして、最後を飾る 

〜こどもの神様〜「さどわら鬼子母神大祭」です。

お子さんやお孫さんの健やかなる成長と幸せを。
御参詣お待ちいたしております。

         

鬼子母神大祭の起源は古く元和元年(1615)旧佐土原藩、三代藩主島津久雄公の寄進により諸病平癒・諸願成就の祈願所として鬼子母神堂を建立し鬼子母神を勧請したことに始まります。安産や子宝の御祈願に参詣する方、子供の健康・発育円満を願う親子連れ、また吉祥寺の鬼子母尊神像は伝統として毎年この大祭二日間にのみご開帳され、この縁日以外はそのお顔を拝することが出来ないこともあってそのお顔を一目拝見しようとする人等、県内各地はもとより鹿児島,熊本など九州各地から二万人近い参詣者で賑わいます。



境内、参道を初め周辺の道路約300mに渡って、地元佐土原町の名物
「くじらようかん」
(今から遡ること約330年、幼くして佐土原藩三代藩主となった万吉丸(後の島津惟久)をめぐるお家騒動で生母松寿院が政敵に囲まれながらも「鯨のように大きく、力強い男の子に育って欲しい」との願いを込めて菓子屋に作らせ、我が子の無病息災を祈ったのが始まり。)
京都伏見人形の流れを汲むという「さどわら人形」など様々な郷土色豊かな露店が80店程立ち並び、昔懐かしい縁日の賑わいそのままです。




〜こどもの神様・さどわら鬼子母神〜として親しまれています。
鬼子母神大祭には、特に
「育子」(やしないご)として鬼子母神様に自らの子どもを鬼子母神様の子どもとしてお守り下さる様にとの願いを込めて、家族そろって参拝に訪れる方が大勢いらっしゃいます。地元の俗謡に「音に聞こえた鬼子母(きしも)の神よ、稚児の手を引く親子が続く」と唄われるほどで、お子様の発育円満・健康・成長の祈願は鬼子母神様へ、お参り下さい。
 また、当山の鬼子母神御尊像はそのお優しいお顔からは想像しがたいのですが、(写真は公開致して居りません。ご了承下さい。)今を去る四百年の昔、関ヶ原の合戦において敗勢の西軍にありながら、家康公の本陣を突破し、その武名を全国にとどろかせた名将島津公の陣中の守護神であったと伝えられています。

「くじらようかん」の画像は           
『佐土原町合併40周年記念誌』より転載致しました。